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ハザマ薬局では、月に1回「ハザマ薬局通信」を発行しております。 医師、看護師、薬剤師それぞれの目線からみた医薬情報を皆様にお届けしております。皆様のお役に立てると思いますので是非ご覧ください。 バックナンバー
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2011年8月号 (※8月号は現在ハザマ薬局各店で配布中です)

2011年
Vol.136
いつもありがとうございます。ハザマ薬局です。
今年は暑い夏日がつづくばかりか節電という事もあり、新しい生活スタイルを考えなければいけない年ですね。
自然の力を見直し、すだれやゴーヤ葉の日除けを作っておられる家庭もふえてまいりました。打ち水で路地を冷やしたり避暑地で夏を過ごしたり…なんだか一昔前の時代に戻ってきたような感じもします。豊かになりすぎたこの現代、今一度暮らしを見直す機会なのかもしれませんね。
『夏バテ』について

今年の夏は節電の影響で冷房も思うようにつけられず、いつにもなく暑い夏です。もしかしたら、スーパークールビズで頑張っておられる方も多いのかもしれません。今回のテーマは「夏バテ」です。

夏バテとは夏の暑さにより体温を一定に保とうとして、必要以上にエネルギーを消費し、食欲不振や倦怠感などの症状を起こしてしまうことを指します。また、冷房などによる気温と温度の急激な変化でも夏バテを起こしてしまいます。

≪夏バテの予防と改善>>@栄養補給

夏は暑さでたくさんの汗をかきます。汗により多くの水分やビタミン、ミネラルが体から抜け出して行きます。水分を摂ることは大切ですが、冷えた飲み物をがぶ飲みすると、胃腸の働きを弱めてしまいます。コップ1杯程度の水分をこまめに摂ることが重要です。アルコール類は利尿作用があり、脱水を助長してしまうため注意が必要です。

また、食事をしっかり摂ることも重要です。特にビタミンB群は代謝の働きを活発にさせる重要な働きをします。糖の代謝を高めるビタミンB1は豚肉、納豆、大豆、ニラなどに多く含まれています。ビタミンB1は水溶性であるため、煮汁やゆで汁も一緒に摂るといいでしょう。

食欲がないという方は香辛料を使用し食欲を刺激してもいいかもしれません。しかしながら、香辛料を摂りすぎると胃に負担がかかってしまいます。ほどほどに使用するようにして下さい。

≪夏バテの予防と改善>>A温度差

今年は節電の影響で冷房の設定温度を上げている家庭も多いとは思いますが、夏バテにも有効です。部屋の外と中との温度差が大きいと、体温を一定に保つため自律神経が活発に働きます。これが何回も続くと、自律神経が疲労してしまい、夏バテにつながります。外との温度差を5度以内または冷房の設定温度を28℃にすることで、体の負担が少なくすみます。また、職場や公共機関など温度設定が自由にきかない場所では、上着の脱ぎ着することで対応していきましょう。

夏バテには食事や睡眠をきちんと取り、規則正しい生活を送ることが大切です。楽しく夏を乗り切るために、頑張って行きましょう!

(住之江店 薬剤師 大久保 貴史)

  • ドクター・ハザマのここだけの話
    注目を浴びる「お薬手帳」2
  •  今回の震災は大地震の被害もさることながら津波による被害が極めて大きかったと報告されています。津波は地域にあるものすべてを根こそぎ持って行ってしまったと言われています。その中に医療に関する情報も含まれていることが数日の間にわかってきました。
    通常、診察した時の情報はカルテに記載され、これは医療機関内に保管されます。カルテは長く紙の時代が続きましたが、10年ほど前から電子カルテが普及しはじめ、現在ではデジタル記録として保存されるようになっています。これらの情報は、法律で一定期間保存する義務が法律で規定されており、私たちは何年かぶりに訪れた医療機関でも以前の診療を受けた時の情報もあわせて診察を受けることができます。
  • しかし、今回は医療機関そのものも甚大な被害を受けました。CTやMRIなどの高価な機械もさることながら、実は最も価値のあるもの、すなわち患者さんの診療内容を記録したカルテ情報も一切合切流されてしまったのです。また、処方箋を持って行く薬局も同様で、薬局での記録(薬歴)も、薬局そのものもながされてしまった地域がたくさんありました。
  • こんな時、たちまち困るのはお薬の問題です。津波から逃げるときに、文字通り着の身着のままで飛び出してきた方にとって、いつも服用しているお薬も一緒に持ってくることができなかった方も数多くいらっしゃったことは想像に難くありません。
    痛み止めや血圧のお薬、糖尿病のお薬など切れてしまうと、痛みがでたり、血圧が高くなったり、はたまた血糖値が上昇したりというような症状がでてしまう病気の人にとっては、お薬が手元にないという事態は、非常に困ったものでした。また、最近では抗がん剤の治療を外来でお薬をのみながら行っている方もいらっしゃいます。まさにお薬をきちんとのみ続けられるかどうかはその方の生活の質、場合によっては生命そのものを左右する重大な問題になることに改めて気づかされたわけです。
  • お薬がないということで、被災地には全国から医薬品が送り届けられました。それらの善意を、安全に患者さんに届けるには、患者さん自身が、自分が一体どの薬をどれぐらいの量のんでいるのかということを把握して頂く必要があります。
     なぜなら、避難所の医師や看護師は、その患者さんをずっとみているわけではないからです。
    また、患者さんも自分の記憶をたどりながら、アレなんとか、というアレルギーのお薬を1日1回飲んでいますとか、米粒型の形の睡眠薬です、と説明されても正確にはわかりません。
  • こういうときに、お薬手帳を自分で持っている方においては、全然対応が異なりました。何しろ、患者さんが飲んでいるお薬の履歴を薬剤師が自分のはんこを押して証明しているのがお薬手帳だからです。お薬手帳を持っている患者さんには、支援物資の中からすぐにお薬をお渡しすることができたという事例が数多く報告されています。
    お薬手帳は、自分自身で自分のお薬の記録を持つことができる極めて有用なツールです。
     もし、あなたがまだ、お持ちでないならば、是非薬剤師さんにお尋ねになってみてください。きっと、万が一の時に、最高の働きをしてくれる最高のツールになることを実感して頂けると思います。

  • 今月も在宅療養に関する窓口のご案内をいたします。

    • 在宅療養支援診療所
      24時間体制で往診や訪問看護を実施する診療所のことで、平成18年の医療法改正で新設されました。自宅でのターミナルケア(終末期ケア)や慢性疾患の療養等への対応が期待されており、その具体的な要件は下記のとおりです。
      1)保険医療機関たる診療所であること

      2)当該診療所において、24時間連絡を受ける医師又は看護職員を配置し、その連絡先を文書で患家に提供していること

      3)当該診療所において、又は他の保険医療機関の保険医との連携により、当該診療所を中心として、患家の求めに応じて、24時間往診が可能な体制を確保し、往診担当医の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること

      4)当該診療所において、又は他の保険医療機関、訪問看護ステーション等の看護職員との連携により、患家の求めに応じて、当該診療所の医師の指示に基づき、24時間訪問看護の提供が可能な体制を確保し、訪問看護の担当看護職員の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること

      5)当該診療所において、又は他の保険医療機関との連携により他の保険医療機関内において、在宅療養患者の緊急入院を受け入れる体制を確保していること

      6)医療サービスと介護サービスとの連携を担当する介護支援専門員(ケアマネジャー)等と連携していること

    ご参考になさってくだい。

    (看護師 河島生美)

個性豊かなハザマ薬局の薬剤師が、皆様の健康に役立つ情報をお届けします

◎今回のテーマ『トランス脂肪酸』

トランス脂肪酸って聞いたことはありますか?
私は、4年ほど前に患者様からお聞きしたのが初めてでした。ネットで調べると『狂った油』『食べるプラスチック』など衝撃的な単語が目に飛び込んできました。古い話題ですが、少し紹介したいと思います。

トランス脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の構造上の分類のひとつです。主にマーガリン、コーヒーフレッシュ、ショートニング、ファットスプレッドなどの加工した植物性油脂に含まれています。摂取量が多いと冠動脈性心疾患、肥満、アレルギー性疾患が増加する可能性があるといわれており、摂取量を抑えるように指針を出している国もあります。

 日本ではまだ指針は無く、栄養成分表示も検討段階で、食品中の含有量はわかりません。現状は、企業努力に依るところが大きいようですが、使用を控える企業も出てきています。

個人でできることは、パンや洋菓子、揚げ物の原材料(ショートニング、植物油など)に注意を払い摂取量を減らす事、トランス脂肪酸を含まない油脂を使う事でしょうか。月並ですが、過剰な脂肪の摂取を避け、バランスの良い食事を摂る事がなにより大切なようです。

(センター店 薬剤師 石井秀斉)